なぜ、ガソリンは安くなったのか

先日のニュースで、
 
2011年にクウェートから日本に寄付されていた原油500万バレル(400億円相当)のうち、90億円が4月に開学する東北医科薬科大医学部の医学生向け修学資金貸付資金にあてられることになったことを知りました。大変有意義な使途だと思いました。
 
また、日本もこれまでクウェートに技術提供をしてきたということですので、これからも両国の良好な関係が続くと良いですね。
 
 
さて、石油関連で2つ目の話題に移ります。最近、ガソリンの価格が安くなっていますね。2桁円となっているGSもあり、一昔前に流行った、ガイアックス(ガソリンと同様に自動車に給油できたアルコール燃料)の価格を連想もさせ、少し懐かしさも感じます。

  
ガソリンが安くなっている理由を挙げていきたいと思います。
 
①中国の経済成長の鈍化による石油需要の低下
 
②アメリカがシェールガスを生産開始⇒他国もシェアを減らすまいと石油を減産しない⇒供給過多
 
シェールガス・・・地下深くのシェール層という岩盤から採掘できるガス(以前は技術の問題で採算が取れかったので採掘されていませんでした)
※2016年3月、アメリカはついに石油輸出国となりました(40年ぶり)。
 
イスラム国が石油収入を得られないように、アメリカやサウジアラビアなどが意図的に石油の相場を下げている。
 
 
電力自由化にともなう関係者の方々にとっては悲喜こもごもあるかもしれませんが(原油安によって、火力発電のコストが安くなり、既存の電力会社に有利)、
率直に言って、これからもこの価格が続いてほしいと思います。

女子予備校生殺害の犯人の名前が錯綜

先日、福岡県で痛ましい殺人事件が起きました。

被害者のお名前や写真、生い立ちなどプライバシーにかかわることまで散々報道がなされているにもかかわらず、犯人の情報はほぼ報道されていません。

 

犯人の名前、情報が錯綜しているのが現状です。

 

殺された彼女が気の毒(言葉では形容できないくらいひどい事件)なのはもちろんですが、犯人でないのに火のないところに煙を立てられた人(とその出身高校)は大変気の毒だと思います。

全ては、19歳の犯人の名前を伏せさせている少年法のせいだと思います。

 

 

 

また、当該予備校の風評被害も多少懸念されるため、予備校関係者も気が気でないでしょう。

 

 

被害者の女性のご冥福を改めてお祈りいたします。

適度な””周りとのつながりは健康に良い

先日、「周りとのつながりは健康に良い」というテーマを扱いましたが、
  
今回は、老後の暮らしに関して、「””適度な””周りとのつながりは健康に良い」ということを示した新聞記事をご紹介します。
 
 
 
医師の辻川覚志氏が日々の診療を通じ、60歳以上の人々に聞き取り調査を実施なさったそうです。

すると、生活満足度が、同居よりも独居のほうが高い傾向にあるということが分かったそうです。


満足度の高い1人暮らしの条件・・・・
 

(1)自由で勝手気ままに暮らせること
(2)信頼できる同世代の友人や親類が2~3人いてたまに話ができること
(3)住み慣れた土地に住んでいること
 
 
大変意義深い調査結果だと思います。
詳細は、以下リンクをご参照ください。 

http://www.sankei.com/life/news/160120/lif1601200029-n2.html

モンティ・ホール問題

【モンティ・ホール問題】※モンティ・ホール は、人名です。
 
 
① あなたの前にA,B,Cの3つのドアがあり、それらのドアの向こうには当たりが1つ、ハズレが2つ用意されています。
 
② あなたはドアを1つ選択します(この時点ではドアをOPENしません)。
 
③ 正解のドアを知っているモンティが、残された2つから、ハズレのドアを1つOPENします。
 そこで、モンティが「今なら選択を変更して構いませんよ?」と、あなたに問いかけます。
 
 
 
(問) このときあなたは、最初に選んだドアから変更しますか?
 それとも、そのまま、最初に選んだドアを開けますか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
皆さんは、どのような決断をなさいましたか?
 
 
私は最初の直感では、「変えても変えなくても当たる確率は1/3で同じでしょ!だからドアを変えるのは意味がない!」と思いました。
 
 
その後、ちょっと考えて、「“確率は少なくとも減ることはない”ので、ドアを変えるのも悪くはないかもしれない」という結論に至りました。
 
 
しかし、この問題の答えは、「ドアを変更したほうが確実に良い。なぜなら変更したほうが当たる確率が2倍になるから(1/3 ⇒ 2/3)。」です。この答えを知ったとき、私は正直、大きな衝撃を受けました。
 
 
 
もし誰からも教えられないまま、どちらかのドアに変更したら確率は1/3のままなのですが、
この問題では、モンティのおかげでどちらかの一方を選ばなくて済むので確率が2倍になるということなのです。
 
 
 
この問題のカラクリは、「正確な答えを知っている人」によって、間接的にヒントが与えられているということです。(現実世界では、このような都合の良い場面の経験は少ないので、直感でうまくいかないのも当然かもしれません。。)
 
 
それを考慮せずに単なる確率論で考え、「変えても変えなくても同じ」と決めつけてしまうと、
「そのままのほうが無難」と考えてしまう現状維持バイアス※が勝ってしまい、結果的に不合理な決断をしてしまいかねないのです。
 
※大きな状況変化ではない限り、現状のままでいたいとする心理作用のこと。また、現状を変えることによる不利益の方が、その利益よりも大きいと感じること。
 
 
 
 
納得がいかないときは、ドアの数を1000(当たりは1個、ハズレは999個)に増やして考えると良いと思います。
「あなたがドアを1つ選んだあと、モンティがハズレのドアを998個OPENしてくれる。このとき、最初の選択を変更したほうが良いかどうか。」
 
この場合も、ドアを変更すると確率は1/1000⇒999/1000となるので変更したほうが良いと言えます。
 
最初の選択は1/1000という絶望的な状況の中、テキトウに選んだにすぎないことを考慮すると納得しやすいと思います。
 
また、998個取り除いてくれているので、1個がポツンと不自然に残っています。それを見たら、その1個が当たりですよと殆ど言ってくれているようなもの(最初にたまたま当たりを選んでいない限り)だと考えると良いと思います。
 
 
 
 以下に、この問題から何を学べるかをまとめておきたいと思います。

 
≪まとめ≫
① できる限り正確な情報を仕入れると◎。
② 正確な情報を仕入れたら、次の行動を少しでも考え直すと◎。
③ 人は、現状維持バイアスに陥りがち。
 
 
  

人生を豊かにするものは何か?―幸せに関する最も長い研究から得られたこと―

先日、アメリカの心理学者、ロバート・ウォールディンガ―氏が
「人生を豊かにするものは何か?―幸せに関する最も長い研究から得られたこと―」
というテーマで講演を行いました。

 
彼を含めた歴代のハーバード大の研究者たちが、なんと75年間に及んで724人の男性を追跡し続け、休むことなく、仕事や家庭生活、健康状態を記録したということです。非常に意義深い研究だと思います。

この研究により、「私たちを健康・幸福にするのは、良い人間関係に尽きる」ということが分かったそうです。
要点2つを以下にまとめました。
 

 
①「周りとのつながりは健康に良い」
 
家族や友達とよくつながっている人ほど幸せで、身体的に健康であり、繫がりの少ない人より長生きする。孤立した生活をしている人はあまり幸せに感じずに年を取り、健康の衰えは早く、脳機能の減退も早期に始まる。
一見孤独でない場合や結婚生活でも孤独を感じることはある。つまり、友人の数や生涯を共にする相手の有無は重要ではない。本当に重要なのは身近な人達との関係の質である。なぜなら、争いの真っただ中で暮らすのは、健康に悪いということが分かっているからである。
 
 
②「良い生活をするには、名声や富や業績は必ずしも必要ではない。」
 
この研究で繰り返し繰り返し示されたのは、最も幸せに過ごして来た人は人間関係に頼ってきた人々である。それは家族・友達やコミュニティだったり様々である。定年退職後、一番幸福な人は、仕事仲間に代わる「新しい仲間」を自ら進んで作った人達である。
 
 
 
 
もちろん例外はあるとは思いますが、75年間実際に同一人物を追って調べているので、かなり説得力がある研究結果と言えそうです。
 
 
“人間という生き物は一人では生きていけない”という使い古された格言がありますが、この研究によって証明された形となりました。
FacebookをはじめとするSNSも、人々の健康・幸福に一役買っていると言っても良いのかもしれません。
 
 
実際、人生を豊かにする基準は「人による」ものなのかもしれませんが、この研究結果は是非とも頭の片隅には入れておきたいものです。
  

(参考サイト)
https://www.ted.com/…/robert_waldinger_what_makes_a_good_li…

肝臓のはたらき

❶栄養物質の貯蔵と血糖量

❷循環血液量の調節

血漿中のタンパク質の主成分であるアルブミンを生成

❸タンパク質の生成と分泌

血液凝固機能に重要な役割をはたすタンパク質を生成・分泌している

尿素合成と解毒作用

タンパク質の分解により発生した有害なアンモニアを比較的無害な水溶性の尿素に変える。

アルコールを、アルコール脱水素酵素と、アセトアルデヒド脱水素酵素によって分解することにより、有害物質を効率よく体外に排出する助けを行っている。

❺胆汁合成

胆のうから胆管を通って十二指腸に分泌される胆汁は肝細胞から生成される。

胆汁は食物中の脂肪を乳化して細かい粒とし、膵臓から分泌される消化酵素であるリパーゼと反応しやすくすることで脂肪の消化吸収に重要な役割を果たしている。

❻肝臓や脾臓では老化した赤血球が捕捉され分解されるが、肝臓における胆汁の合成において、分解された赤血球に含まれていた鉄は再利用される。

生物つづき

H2O2→H2O+1/2O2

↑カタラーゼによる

遺伝子の本体がDNAであることが広く認められるようになったのは、バクテリオファージの増殖についての研究結果からである。バクテリオファージは、細菌に感染して、その内部で増殖するウイルスである。

ハーシーとチェイスは、ファージのタンパク質とDNAを、異なる放射性同位元素でラベルし(タンパク質を硫黄、DNAをリンで。※アミノ酸に硫黄を含むことを思い出せば良い)、そのファージを宿主内で増殖させた。そのとき、出てきたファージには標識されたDNAが含まれていたが、標識されたタンパク質は含まれていなかった。このことから、ファージの遺伝子として働いているのがタンパク質ではなくDNAであることが明らかになった。

DNAには遺伝子情報が組み込まれている。この情報は先ず、RNAポリメラーゼによってmRNAに転写され、最終的にタンパク質に翻訳される。この流れはセントラルドグマと呼ばれている。

真核細胞の場合、mRNAは核膜孔と呼ばれる部位を通って細胞質へ移行する。

タンパク質を合成するのは細胞質内のリボソームであり、その構成要素の一つであるRNAをrRNAという。

リボソーム上でmRNAに結合するのはそれぞれ決まったアミノ酸を結合したtRNAである。

この際、tRNAは、mRNAの各暗号の意味する通りのアミノ酸を、アンチコドンの働きによって、次々とリボソームへ運び込む。tRNAによって運ばれたアミノ酸は、リボソームにおいてペプチド結合して最終的にタンパク質になる。